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明治21年の夏、熾仁親王が妃殿下とご⼀緒に避暑に来られ、現在の舞子ビラ神戸のある柏⼭へお登りなられた時、丘陵を登りつめ、ふりかえってご覧になった海の景⾊に「これこそ天下の絶景だ」と感嘆され、たいへん気に⼊られました。
そして明治26年には柏⼭にご別邸の建造を始められ、造成中には熾仁親王も⾃ら⼯事現場にお越しになり、⼊念に点検されるほどのご熱⼼さで、⽡葺2階建ての建物はすべてが⽊曽御料林から精選した桧材でした。翌年の秋にはようやく別邸の建物が竣⼯、⾯積1,234㎡のご別邸は、後の昭和9年1⽉、史蹟名勝記念物として⽂部⼤⾂の指定を受けました。